A TO Z: ENCYCLOPEDIA 『星を継ぐもの』
出版情報
【あ】【か】【さ】【た】【な】【は】【ま】
【や】【ら】
【あ】
- IDCC=インターコンチネンタル・データ・アンド・コントロール・コーポレーションの略称。
- 亜軌道スカイライナー=銀色の魚雷を思わせる巨大な飛行機。全長300ヤードを超える機体の尾部はすんなりと三角型に拡がり、そこに一対の垂直尾翼が鋭角に突き出ている。
- アニヒレーター=ミネルヴァで使用されていたと思われる超大型破壊兵器。
- アルバーツ=月面チャーリー発掘現場の教授。
- イエローバード=エアカーの機種。
- イリアド=小惑星帯探査の目的で月面より打ち上げられた宇宙船。
- インターコンチネンタル・データ・アンド・コントロール・コーポレーション=IDCC。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに本社を持つマンモス企業。本社はポートランド、市域の東方約40マイル、北にマウント・アダムス、南にマウント・フッドを望む山間道路の要衝に位置し、かつての政府所有のボヌヴィル核兵器研究所をIDCCが政府より買い取った。
- ウェストウッド生物学研究所=ダンチェッカー教授が勤務していた。ヒューストン近郊、国連宇宙軍航行通信局(ナヴコム)本部とは数マイルの距離にある。月から移送されたチャーリーが保管された。
- 宇宙医学研究所=ファーンボロにある。
- 宇宙科学省工学資料調査部=ウラル山脈中にある。
- ヴィンダル・カレー=例えはなしにでてくる。
- ヴェガ・フェリー=ヒューストンにあるヴェガ衛星と地球を結ぶフェリー・ロケット。
- エアカー=コンピュータによる完全航行飛行制御が可能。全自動垂直離着陸機がある。全手動の操縦免許が必要。
- エイヴィス・サンフランシスコ=エアカーのレンタル会社。
- オーシャン・ホテル=ヒューストンにある。
【か】
- ガニメアン=ガニメデの氷原の下から発見された宇宙船の主。その宇宙船は木星に約2500万年、氷漬けになっていた。
- ガニメデ中央基地第三基地第三居住区=ガニメデ基地でのハントとダンチェッカーの部屋。
- カペラ級=ムーンシップのレベルのひとつ。
- ガーランド、リン=コードウェルの秘書。28才、赤毛、目は茶色。
- ガルヴェストン=UNSAのディープ・スペース探査任務用訓練施設がある。
- 危難の海=UNSAの月面基地のひとつ。
- ガンマ・�=ボーイングに搭載されたマスターコンピューター。
- キャメロン=国連宇宙軍太陽系探査計画木星衛星派遣隊の中尉。
- キャルヴァレス=ミネルヴァ、ランビアの都市のひとつ。
- ギエモン、ピエール=ヘイル天文台の教授。
- クリープ=カリウムを多く含み、地球上では稀少な元素であって燐光性である(RARE EARTH ELEMENT,AND PHOSPHORUS)の意。
- クロンスキー=ベルリンのマックス・プランク研究所の核物理学者。
- グループL=スペシャル・アサインメント・グループLの略称。
- グレイ、ロブ・J.=イギリス人。メタダイン社実験工学部長。真面目な話をしようとすると下唇を噛んで左の耳朶をつまむ癖がある。
- ケプラー=直径半マイルの乗り換え衛星(トランスファー・サテライト)。
- 光学観測所=月の裏側にUNSAが建設中。工事中にルナリアンの基地跡が発見される。
- 鉱物学・岩石学研究所=UNSAの鉱物学・岩石学研究所はパサデナ在。
- 国連宇宙軍=略称UNSA。IDCCの最も大口の顧客でもある。広報部はワシントン在。作戦指令本部宇宙航行管制センターはテキサス州ガルヴェストン在。
- 国連宇宙軍太陽系探査計画木星衛星派遣隊=ガニメデに基地を持つ。
- 国連太陽系探査計画=地球、月、火星、金星、太陽の軌道を回るすべての人工衛星の運行管理、月ならびに火星の有人基地建設とその運営、金星の軌道を回る実験室の打ち上げ、ディープ・スペースへのロボット探査船打ち上げ、外惑星への有人飛行計画の立案と進行管理等々を司る。各国の軍備縮小の度合いに見合った速度で規模を拡大、あぶれた技術者や頭脳を獲得するに至った。略称UNSSEP。
- コペルニクス�=月面探査基地の一つ。
- コリエル=巨人。チャーリーの相棒。スーダンで発見されたリスト・セットの持ち主。
- コールドウェル、グレッグ=国連宇宙軍(UNSA)航行通信局本部長。アメリカ人。シャーマン戦車を思わせる、肩の張った逞しい体、ずんぐりとした指、さびのあるバリトンの声を持つ。
- ゴーダ=月面上の指令部。
- 560=チャーリーが月面で発見されたポイント。
【さ】
- サターンII=月面でガニメデへの出発を待つ宇宙船。
- 三次元フットボール=アメリカン・フットボールのルールを基本として、これに上下の動きを加味したもので、透明なプラスチックの巨大な球型のコートで行われる。
- Cデッキ31列=ハント博士の亜軌道スカイライナー『ブリテイッシュ・エアウエィズ』ボーイング1017の席。
- ショーン=シュトゥットガルトから来た比較解剖学の教授。
- シリウス=通信衛星。12号、14号が本編に登場。12号はカナディアン・ロッキー上空に浮かぶ。
- シリル=ガニメアンの宇宙船から発見された類人猿の標本のコードネーム。第4次隊の学術班長の名にちなむ。
- ジェネヴィウム=数学理論上存在が予測される超ウラン元素のひとつ。
- ジュピターIV=第4次木星派遣隊指令船。マイクロウェーブ調理器で各自が勝手に好きな物をつくる無人厨房があったが乗組員に不評だった。ジュピターVのガニメデ到着後は、カリストの上空に移動し、すでに設置されている基地の格調作業に従事、カリストの周囲を回る恒久軌道基地として使用される予定。
- ジュピターV=第5次木星派遣隊指令船。24号食堂、E区には年中無休のセルフサービス食堂があり、料理人は3人。ガニメデ到着後は五ヶ月後のサターンIIの到着を待ち、ガニメデ上空でランデヴーした後、いずれか一方は土星に向かう予定。
- 「人類アームストロング以前に月に立つ」=チャーリー発見に伴う新聞記事の見出し。
- スカイローヴァー=エアカーの機種。
- スタインフィールド、ソール=ネブラスカ大学物理学科教授。月理学の権威。
- スタニスロフ=少佐。
- ストレイシー=ガニメデの作業現場指揮官。
- スプリング・インテリア=チャーリーの宇宙服の機能のひとつ。靴底の素材の機械的な特性が、加えられる圧力に応じて変化する。普通の速度で歩く時は靴の底は比較的柔軟だが、大きな力が加わると靴の底は非常に固いスプリングのような性質を帯びる。
- スペシャル・アサインメント・グループL=ナヴコムでのハントの組織。通称グループL。
- 生物科学局=シカゴにある。
- セリオス=ルナリアンの一国家。チャーリーはセリオス人だったと推測される。
- セリドーン=ミネルヴァ、ランビアの都市のひとつ。
- セルター=チャーリーが派遣された基地のひとつ。
【た】
- タイコ�=月面基地の一つ。
- ダンチェッカー、クリスチャン=ウェストウッド生物学研究所の教授。痩せていて、時代遅れな金縁眼鏡をかけている。
- 地上管制センター=プレストウィックにある。
- 「知的宇宙人と接触」=チャーリー発見に伴う新聞記事の見出しのひとつ。
- チャーリー=月面で発見された五万年以上前の死体のコードネーム。
- 超小型原子力発電機=チャーリーがバックパックに所持していたもの。
- ツァイプルマン、ハンス・ヤコブ=ジュネーヴ大学古生物学科教授。スーダン北部で発掘作業に従事。
- 月半球不整合=月面の形状が表側と裏側とでその成因、特性ともに画然たる差異があること。
- テレストイド=ミネルヴァの陸棲生物を示すコードネーム。
- ディープ・スペース部隊=国連宇宙軍の部隊でカルフォルニアにあり、ロボットを乗せた光子宇宙船で初のジャンプを敢行予定。宇宙船の全長は7マイル。
- DECミニコンピュータ=エアカーの機首に格納されている。
- トライマグニスコープ=中性微子物理学のある分野の研究の収穫として開発された装置。ハント博士は、ニュートリノ・ビームが個体を通過する時、原子核の近くである種の相互作用に影響され、通過後のビームに測定可能な変化が生じることを立証。物体を三方向から同調交差するニュートリノ・ビームでラスタ走査することによって、一見もとの物体とは寸分違わぬ三次元カラー・ホログラムを構成するに充分な量の情報を取り出す方法を確率した。ビームは物体の中を走査するため、この方法によれば表面のみならず物の内部をも手に取るように観察することが可能となる。この透視能力と、もともとこの方法に備わった高倍率とが相俟って、かつてどのような装置をもってしても不可能だった各種の観察が容易になったのである。細胞内の量的物質交代、バイオニクス、神経外科、治金学、結晶学、分子エレクトロニクス、工学関係の検査、品質管理と応用分野は無限。第一号機が唯一実用に供されている。
- 追尾基地(トラッキング・ステーション)=エドモントンにある。
【な】
- ナヴコム=UNSA宇宙航行通信局の略称。
- ニューヨーク・タイムズ=2028年10月14日の第一面でルナリアンの特集を組んだ。2027年11月7日本紙ではチャーリーについての、2028年6月6日本紙では、ルナリアン基地の廃墟から発見された食糧中の異星魚類について詳しい記述がある。
- 燃料ペレット=チャーリーがバックパックに所持していた。ウラニウム235の燃料ペレット。
【は】
- ハイペリウム=数学理論上存在が予測される超ウラン元素のひとつ。
- ハニー・ビー=エアカーの機種。
- ハント、ヴィクター=愛称ヴィック。バークシャー、レディング在住のイギリス人。メタダイン・ニュークリオニック・インストゥルメント社理論研究主任博士。イースト・ロンドンのはずれ、テームズ河の南岸ニュークロス生まれ。少年
時代、フットボールに熱中し、サレー運河にはまって死にかけたこともある。ウースターの叔父に引き取られた後、十六で奨学金を得てケンブリッジに入学、数学・物理学・電子工学を学び、叔父のアフリカ転勤に伴い下宿の相部屋だったマイクの家の養子となる。博士号を取った後、数年大学にとどまり、一時期政府の熱核融合事業の監督の任にあたりその後三つの民間企業を転々とした後、学者としての尊敬を一身に集めてはいたものの失業。そうこうするうちメタダインの研究開発部長からスカウトを受け、ハントのために理論研究部が設立された。チャーリー事件を機にナヴコムに引き抜かれ、スペシャル・アサインメント・グループLの総指揮官となる。UNSAで身分は四等管理職、文官、報酬は三万欧州ドル。認識番号は730289C/EX4。彼が木星から行った「ルナリアン起源に関する報告」レポートの日付は2029年11月20日。
- パーカー、スウ=エイヴィス・サンフランシスコ、シティ・ターミナル営業所従業員。
- パヴェロル=ミネルヴァ、セリオスの町のひとつ。
- パネリス=ミネルヴァ、ランビアの都市のひとつ。
- ピーターズ=大佐。
- フォーサイスースコット、フランシス=卿。メタダインの乗務取締役。ハントの上司。
- フラー=ロンドン大学教授。ミネルヴァで生命が誕生し得たことを明らかにした。
- フットファウアー、ヨリ=ツァイプルマンの助手。
- ブリティッシュ・エアウェイズ=亜軌道スカイライナー。
- 物質/反物質の粒子消滅に関する研究=ハント博士による研究。
- ヘラス�=火星の探査基地。
- ペトロホフ、ヴァレリヤ=宇宙科学省工学資料調査部分析室の科学者。
- 報告書2906=ニオビウムとジルコニウムの合金で、高熱酸化に対してこれまでに類のない耐蝕性があり、しかも融点が高いというレポート。宇宙科学省工学資料調査部のペトロホフの助手が提出したもの。
- ボーイング1017=亜軌道スカイライナー『ブリティッシュ・エアウエィズ』機。
- ボヌヴィリウム=数学理論上存在が予測される超ウラン元素のひとつ。
- ボヌヴィル核兵器研究所=ここでアメリカの科学者たちがジュネーヴのヨーロッパ合衆国連邦科学研究所と共同で中間子力学理論を確立、その理論に基づき核爆弾を開発。
- ボーラン、アンジー=フェリックス・ボーランの妻。
- ボーラン、ジョン=愛称ジョニー、フェリックス・ボーランの次男。
- ボーラン、スージー=フェリックス・ボーランの長女。スナネズミ2匹と仔熊を飼っている。
- ボーラン、トミー=フェリックス・ボーランの長男。大学で物理と宇宙航行科学を専攻。
- ボーラン、フェリックス=IDCCの社長。碧眼、金髪を短く刈り込んでいる。オフィスは本社の10階。
【ま】
- マイク=ハントが下宿時代、相部屋だった。船遊びと登山が趣味、父親は大企業の営業担当重役で、ハントの叔父がアフリカ転勤後、ハントはマイクの家に養子として迎え入れられた。現在UNSAに勤務しており、火星の探査基地ヘラス�にいる。
- マーキュリー・スリー=エアカーの機種。
- マゲンドルフ、ルディ=ツァイプルマンの同僚。
- マックス・プランク研究所=ベルリンにある。
- マドスン、ドン=言語学班の主任。
- ミネルヴァ=ルナリアンの母星のコードネーム。ローマ神話の知恵の女神にちなみ命名されたこの第十番目の惑星は太陽から約二億五千万マイル、火星と木星の軌道の中間、現在小惑星帯によって占められている位置に存在したもので、ルナリアン文明の中心であり、ほぼ五万年前に大規模な核戦争により破壊された可能性が考えられる。
- ミルズ、ヒュウ=国連宇宙軍太陽系探査計画木星衛星派遣隊の大尉。
- 無線光学観測所=月面裏側のジョルダーノ・ブルーノにある。
- メイスン=亜軌道スカイライナー『ブリティッシュ・エアウエィズ』の機長。
- 「滅亡した火星文明」=チャーリー発見に伴う新聞記事の見出しのひとつ。
- メタダイン・ニュークリオニック・インストゥルメント社=IDCCの下部機構のひとつ。
【や】
- UNSA=国連宇宙軍の略称。
- UNSSEP=国連太陽系探査計画の略称。
【ら】
- ランビア=ルナリアンの一国家。
- ルナリアン=ミネルヴァを母星とするチャーリーの種族のコードネーム。
- ルナリアン語=数字は十二進法。アルファベットは三十七からなり、右から左へ横書きされ大文字に相当する字がある。
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