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「スペース・カウボーイ」
20世紀の英雄たちが21世紀へ贈る、誇り高きメッセージ。
男たちは、決して忘れてはいなかった。かつて夢見た、あの宇宙を―――。
あの場所に、俺たちの最後の仕事がある。愛する人々のために、まだできることがある―――。
消えることのない情熱と誇りを胸に、男たちは旅立った。
未曾有の危険が待ち受ける宇宙へ。
かつてアメリカ空軍に、伝説的なテストパイロット・チームがあった。とびぬけて優秀。誰よりも屈強。熱いハートと、クールな頭脳を持ち合わせた4人の男たちは、“チーム・ダイダロス”と呼ばれ、アメリカ建国以来の重要な任務―――宇宙探索の実験飛行のために、あらゆる訓練に耐え、厳しいテストを経てロケットの打ち上げに向け待機していた。しかし土壇場になって、そのプロジェクトは空軍に代わってNASAが遂行することとなる。1958年、記念すべき初のロケットに乗る栄誉を手にしたのは、過酷な訓練に耐えてきた男たちではなく、一匹のチンパンジーだった。
それから40年。かつて“チーム・ダイダロス”の一員だったフランク・コービン(クリント・イーストウッド)のもとに、ある日、NASAから1本の電話が入る。ロシアの宇宙衛星アイコンのシステムが故障して通信網が壊滅の危機に瀕しており、このままだと30日以内に地球に落下してしまう。それを修理できるのは、アイコンと同じシステムをもつアメリカの通信衛星スカイラブを設計したコービンしかいないというのだ。彼はこの任務を引き受けるのにあたって、一つだけ条件をつけた。それは、プロジェクトのメンバーを自分自身が選ぶことだった。こうして、ついにあの“チーム・ダイダロス”が再結成されることになった―――!
クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務める『スペース・カウボーイ』は、優れた能力と情熱を持ちながらヒーローになりそこねた男たちが、かつて断ち切られた夢に命がけで挑む姿を描くヒューマン・スペクタクル超大作。大ヒット作となった『ザ・シークレット・サービス』(93)の娯楽性を全面に出し、誰もが文句なしに楽しめる、イーストウッドにとって久々のメジャー感あふれる大作となった。
イーストウッドとともにロケットに乗るのは、『逃亡者』(93)『メン・イン・ブラック』(97)のトミー・リー・ジョーンズ、『評決のとき』(96)『JFK』(90)のドナルド・サザーランド、そして『大脱走』(63)『マーヴェリック』(94)のジェームズ・ガーナー。4人の男たちにとって、宇宙は、断ち切られた夢と果たすべきだった任務が封印されたまま眠る場所であり、かつて過酷な訓練に耐え、すべてを賭けて目指した場所。恐るべき試練と生命の危機が待ち受けていることを承知で、彼らはロケットに乗る。なぜなら4人は知っているのだ。命をかけて守るのもがあることの幸せと、自分たちにしかできない仕事があることの誇りを・・・。
早くもベルリン映画祭のオープニング作品に決定した『スペース・カウボーイ』は、大人の男だけが持つ気概とロマンを、壮大な宇宙を舞台に見せてくれる、この秋一番のドラマティックなエンターテイメント大作だ。
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